高江、市民ら県道封鎖で抵抗 テント撤去警戒、泊まり込む


この記事を書いた人 金城 美智子
県道上で車を止めたり座り込んだりして抗議する市民を排除する機動隊員=31日午前8時半すぎ、東村高江の県道70号

 【ヘリパッド取材班】東村と国頭村に広がる米軍北部訓練場のヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)建設で、建設に反対する市民らは31日午前、同訓練場の各ゲートへと続く東村高江の県道70号上で車をハの字型に止めたり座り込んだりして道路を封鎖、工事車両の通行を阻止した。機動隊による規制が午前8時半ごろから始まり、同9時50分ごろに警察車両10台に挟まれる状態で工事関係車両トラック10台が移動、「N1地区」ゲート内に入った。

 機動隊員は座り込む市民を排除し、道路脇に囲い込んだ。市民からは囲い込みについて「法的根拠を示せ」「せめて(機動隊の)責任者はやっていることの説明ぐらいしてほしい」との声が上がった。

 一方、通称「N1裏」のゲートでは30日、警察約60人が市民らが設置したテントを通り抜けたことから、テント撤去を警戒し、30日から31日にかけて多くの市民らがテントや車両に泊まり込んだ。テントの撤去は行われなかった。31日午前6時すぎに行われた集会には市民ら約60人が参加した。沖縄平和運動センターの山城博治議長は「きょうは撤去はなかったが、テントへの集結を呼び掛け最大限に警戒したい」と訴えた。
【琉球新報電子版】