離島タクシー値上げ 来月から初乗り460円


この記事を書いた人 新里 哲

 沖縄総合事務局(能登靖局長)は1日、県内離島地区のタクシー運賃値上げを発表した。改定後の初乗り運賃は1・167キロまで460円、加算運賃は341メートルごとに60円加算となる。運賃改定率は6・06%の増加。離島では2008年以来、8年ぶりの値上げになる。タクシー車両の運賃を明瞭化するため、中型車と小型車の区分を変更して「普通車」に統合する。改定運賃は10月1日から適用する。

 対象地域は宮古島市や石垣市、久米島町、南・北大東村などタクシー事業者がある県内離島11市町村になる。16年2月までに同地域内の計26社から、所有する427台の料金値上げを求める申請があった。

 沖縄総合事務局は、運転手の労働条件改善や安全運転に関する設備投資を促すため、運賃改定が必要だと判断した。同局は運賃改定後に実態調査を行い、労働条件の改善や負担軽減が見られない場合、行政指導することを想定している。

 現行の初乗り運賃は1・167キロまで中型車が460円、小型車は430円。加算運賃は中型車が291メートルごとに70円、小型車は365メートルごとに60円加算だった。