防衛相、米に「遺憾の意」伝達 ハリアー同機種飛行中止に触れず


この記事を書いた人 金城 美智子
稲田朋美防衛相

 【東京】稲田朋美防衛相は23日午前の会見で、米海兵隊所属のAV8ハリアー戦闘攻撃機が辺戸岬沖で墜落した事故に関して「米側に遺憾の意を伝え、原因究明、再発防止の徹底、事故に関する速やかな情報提供を強く申し入れた」と述べ、米側からの情報が得られ次第、関係自治体に情報提供を行うとした。

 稲田氏は23日午後に来県し、24日に翁長雄志知事と会談するため「知事が声明を出したのも承知している。真摯に意見交換したい」との意向を示した。米軍機の墜落事故が減少しない現状に対し「沖縄の重要な問題をしっかりと米側にも認識してもらうよう引き続き働き掛けたい」と指摘した。

 一方、事故機と同型機の飛行に関しては「そこまでいかずとも遺憾の意は伝えており、事故が二度と起こらないように原因究明と安全配慮をしてもらいたい」と述べるにとどめた。

 「遺憾の意」は事故が発生した22日、沖縄防衛局長から第3海兵遠征軍司令官、防衛省地方協力局次長から在日米軍副司令官に伝えられた。稲田氏は23日夕、在日米海兵隊トップのローレンス・ニコルソン中将と面談し遺憾の意を伝える予定で調整している。
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