米軍が宣伝「オスプレイ音静か」 市民感覚と隔たり 基地内催しでビラ配布


この記事を書いた人 Avatar photo 大城 誠二

 【宜野湾】在沖米海兵隊が24、25の両日、普天間飛行場(宜野湾市)で開いた基地を一般に開放するイベント「フライトライン・フェア」で、垂直離着陸輸送機MV22オスプレイについて「CH46ヘリコプターと比べ全体的に音が静か」「より高く、より速く飛行するため人口密集地での飛行を減少」などと環境への負担軽減を強調する内容のチラシを配布した。市に寄せられる騒音の苦情は年々増えており、米側の説明と市民感覚との隔たりが改めて浮き彫りとなった。

 会場に展示していたオスプレイ2機のうち1機の機体内を開放し、「同盟力」と題したチラシを置いていた。同盟国の利点として「第三海兵遠征軍の日本防衛能力を高める」とする一方、沖縄にとっての利点に「アジア太平洋地域各国での演習に毎月配備され、沖縄での配備・訓練の時間を削減」という点を挙げた。