本場の書に触れ交流 茅原書藝会、中国・桂林市を訪問


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
独特の書体で「祥和」と揮毫する汪痩竹主席(左)=13日、中国広西チワン族自治区の国立桂林博物館

 【中国桂林市=宮城隆尋】茅原書藝会(茅原南龍主宰)の交流団約40人が13日、中国広西チワン族自治区の桂林市で地元の書家と交流した。中国と沖縄の書家10人がその場で揮毫(きごう)し、作品を贈り合った。同会は15日から上海市の韓天衡美術館で初の展覧会を開くため、11日に中国入りした。

 国立桂林博物館で開かれた交流会には、地元から桂林企業界書画家協会の汪痩竹(わんそうちく)主席(中国国家一級美術師、書家)をはじめ書家、書画家ら6人が出席。汪主席は「和気あいあい」を意味する「祥和(しょうわ)」と揮毫し、西蔵盛耕石副会長らに手渡した。

 茅原書藝会の西蔵盛副会長は「書の本場・中国の皆さんと交流でき、うれしく思う」と述べた。

 桂林の書家から「学海無涯」(学びと海に果てはない)などと書いた作品を贈られた金良健之介君(10)は「日本では見慣れない書体だったけど、迫力があってすごかった」と語った。宮里泰生さん(13)は「リズムが良く、作品に壮大さを感じた。見習いたい」と話した。

 15日は韓天衡美術館で展覧会の開幕式、日中の子どもたちによる交流会などが開かれる。