FC琉球2発快勝 アウェーでYS横浜完封 J3


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 サッカー明治安田J3第25節のFC琉球は16日、神奈川県横浜市のニッパツ三ツ沢球技場でY.S.C.C.横浜と戦い、2―0で勝利した。琉球は10勝6分け9敗、勝ち点36で順位は8位のまま。

 琉球は0―0の後半28分、FW富樫佑太が先制を決め、同37分、MF田中恵太が追加点を奪い、ダメを押した。田中は得点順位で単独首位に立った。

 次節は23日午後4時から、ホームの県総合運動公園陸上競技場でAC長野パルセイロと対戦する。

琉球 10勝6分け9敗(36)
 2―0(0―0,2―0)
Y横浜 4勝4分け17敗(16)
▽得点者【琉】富樫(3)田中(PK)(12)
▽観衆 824人

PKを決めるなど、得点に絡んだMF田中恵太=16日、神奈川県横浜市のニッパツ三ツ沢球技場 (C)FC RYUKYU

◇攻撃サッカー 主導権握る

 5カ月ぶりの完封勝利で勝ち点3をもぎ取ったFC琉球。今季のホームで初黒星を喫したY.S.C.C.横浜との雪辱戦を制した。しかし、17本のシュートを放つも得点は2点。田中恵太主将は「もっと精度を上げ、チームで攻撃のバリエーションの共有をしていかないと」と、気を引き締めた。

 前半、横浜のシュート2本に対し、琉球は11本。高い占有率で持ち味の攻撃的なサッカーを展開したが、選手がフリーでシュートを打てる場面が少なく、「焦って打たされている場面もあった」(FW富樫佑太)。ボールを奪われると即座に失点につながることが多い琉球だが、横浜のプレスの弱さに救われた部分もあり、金鍾成監督はハーフタイムに「アクションを起こそう」と指示を出した。

 攻撃的サッカーを続けた後半28分、FW富樫佑太が相手DFにカットされかけたこぼれ球を逃さず、ゴールに押し込んで優位に立った。その後も下がることなく重圧を掛け続けた同37分、田中がペナルティーキックを決めてダメを押した。

 この日の得点で、得点順位単独首位に躍り出た田中だが、チーム全体の決定率の低さから、勝利のために「もっと働かないといけない」と満足はしていない。

 今季はあと5試合。「残り負けなし」の有終の美へ、攻撃のバリエーションの共有という、より高いレベルに挑む。

◆少しでも上の順位に
 金鍾成監督(FC琉球)の話 前半に攻めながら点が取れなかった。YS(横浜)のペースにはまる可能性があったが、後半は、より積極的にという点を確認した。得点できて勝利できたが、前半で点を取って攻撃的にいけたら良いと思う。最後のシュートの部分に気持ちを強く持つ必要がある。8位や7位の順位は評価に値せず、少しでも順位を上げていかないといけない。