観光客最高461万人 県内上半期、外国客40%増


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クルーズ船で沖縄を訪れた外国人観光客=7月、那覇市

 沖縄県文化観光スポーツ部が21日発表した2016年度上半期(4~9月期)の入域観光客数は、前年度比12・8%増の461万8700人で過去最高を更新した。空路、海路とも便数が増え、国内客、外国人客ともに好調に推移した。7月は月間で初めて80万人を超え、8月には90万人を突破するなど記録的な数字が続いた。前田光幸部長は、県が本年度の目標とする観光客数840万人を「大きく上回る可能性も出てきた」と語った。

 外国人客が大きく伸び、前年比40・5%増の123万7300人。沖縄を発着する1週間の国際航空路線は前年比31便多い189便となったほか、クルーズ船の寄港数も72回増の170回と大幅に伸びた。1年を通して寄港する船が増え、下半期も寄港回数の増加が予定されていることから、引き続き好調に推移するとみられる。

 国内客が前年比5・3%増の338万1400人。昨年に比べ台風の影響が少なかったことや、東京、大阪と那覇や離島を結ぶ直行便が好調に推移した。下半期も国内景気が緩やかな回復基調にあり、航空路線の拡充も予定されることから、堅調に推移すると見通した。

 同時に発表した9月の入域観光客数は前年比9・4%増の79万3千人で、9月の過去最高を更新した。48カ月連続で前年同月の実績を上回り、35カ月連続で各月の過去最高を更新した。