沖縄で九州知事会議 翁長知事、基地問題で理解求める


この記事を書いた人 金城 美智子
熊本地震の広域応援の検証・評価などを議題に話し合う九州地方知事会議=24日午後1時30分、名護市の万国津梁館

 【名護】九州と山口の各県知事が集う第148回九州地方知事会議が24日午後1時半、名護市の万国津梁館で始まった。翁長雄志知事や九州地方知事会会長の広瀬勝貞大分県知事ら5県の知事と4県の副知事らが出席した。熊本地震への広域応援の検証・評価や九州が一体となった地方創生の推進などについて午後5時半まで討議する。沖縄開催は4年ぶり。

 翁長知事は7月29日の全国知事会で米軍基地負担に関する研究会が設置されたことについて報告する。さらに現在の沖縄の基地問題について理解と協力を求める方針だ。

 翁長知事は冒頭のあいさつで世界約7千人の県系人らが集う世界のウチナーンチュ大会が開催されることなどを紹介。議題の熊本地震に関しては「沖縄県としても、距離があるが、皆さんと同じように一緒になって(支援を)頑張っていきたい」と強調、「本日の会議が広瀬知事のリーダーシップのもと議論し、大きな成果につながるように祈念したい」と述べた。

 広瀬会長は「各県が抱えるさまざまな課題や政策提言などについて議論し、さらに連携を強化していきたい」などとあいさつした。25日は第30回九州地域戦略会議が予定されている。【琉球新報電子版】