コラソン、後半加速 豊田合成に30―27 JHL


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 日本ハンドボールリーグ(JHL)の琉球コラソンは3日、愛知県の中村スポーツセンターで豊田合成と対戦し、30―27で勝利した。今季の成績は4勝1分け3敗。

 コラソンは前半からリズムをつかめず、一進一退の攻防が続いたが、後半に入って守備のスピードが上がると速攻や攻撃も勢いを増し、点差を広げて振り切った。次戦は6日午後2時、名護市の名護21世紀の森体育館で大同特殊鋼と戦う。

琉球コラソン 4勝1分け3敗
30―27(12―12,18―15)
豊田合成 5勝4敗

◆守備から主導権握る/クロスプレー、個人技発揮

 今季の前半戦最後となる豊田合成戦。上位に食い込む実力チームに対して、琉球コラソンは後半に守備から主導権を握って、勝利をつかんだ。水野裕紀選手兼監督「この試合で勝った意義は大きい。後半戦も勝ちに行ける手応えをつかんだ」と話し、気を引き締めた。

 横のクロスプレーに力を置いた攻撃は、主軸の石川出や趙顯章以外にも、赤塚孝治や村山裕次らが個人技を発揮。センター陣を中心に相手守備をずらすと、右サイドの福田丈もきっちり得点を決めた。一方で、ミスが相次ぎ、逆速攻から失点を繰り返した。

 相手を分析した守備は、ポストプレーをしっかり封じた。後半に入り、押し込まれないようにラインを上げると、石川のパスカットや相手のミスから速攻につなげ、勝機を逃さなかった。ゴールキーパー石田孝一も相手のPKや逆速攻を止めるなど、守護神として存在感を発揮した。

 攻撃でミスが目立ったが、相手守備の裏をかこうとする積極性の結果とも言える。ただ水野監督は「攻撃のきっかけからミスする場面が多い。改善が必要」と指摘した。

 シーズン後半戦は6日の大同特殊鋼戦から。水野監督は「どのチームと対戦しても勝機は見いだせている。上位チームが相手でもしっかり勝ちに行く」と意気込んだ。