港川人の謎を学ぶ 県立博物館で特別展 沖縄の旧石器時代の研究披露


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世界の猿人から、沖縄の旧石器人など人類史の流れを学ぶことができる「港川人の時代とその後―琉球弧をめぐる人類史の起源と展開」=15日午前、那覇市の県立博物館・美術館

 沖縄県立博物館・美術館の2016年度博物館特別展「港川人の時代とその後―琉球弧をめぐる人類史の起源と展開」が15日、那覇市の同博物館で始まった。南城市サキタリ洞遺跡をはじめ、近年の調査研究から、港川人に代表される沖縄の旧石器時代の暮らしぶりを分かりやすく展示。サキタリ洞遺跡で発見された、約2万3千年前の世界最古の釣針なども初公開されている。

 開会式が15日午前、同博物館で行われ、田名真之館長が「重要文化財の岩宿遺跡出土品をはじめとする各地の出土品との比較を通し、はるか遠い昔の沖縄の先史人とその文化について思いをはせる機会にしてほしい」とあいさつした。その後、南城市立百名小学校6年生29人ら招待客らによる観覧会が行われた。

 展示会は来年1月15日まで開催。毎週月曜は休館。【琉球新報電子版】