児童6割「騒音気になる」 普天間第二小6年対象調査


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 琉球大学の渡嘉敷健准教授が実施したアンケートで普天間第二小学校の6年生児童63%が「授業中の飛行機やヘリコプターの音が気になる」と回答していたことが15日までに分かった。自由記述欄では「オスプレイは大きな音で長く続くから嫌だ」「授業中やかましいと思う」などの記述が見られた。

 同アンケートは2014年に、普天間第二小学校の6年生全児童131人を対象に実施した。

 アンケートでは、自由記述欄を含む六つの項目を質問。「音を聞くだけでオスプレイが飛んでいると気付くか」との質問には、60%の児童が「ある」とした。「オスプレイの音を聞いて怖いと思ったり嫌な気持ちになったりしたことはあるか」との質問には39%の生徒が「ある」とした。

 渡嘉敷准教授は「アンケートからは児童の航空機騒音に対する感じ方や考え方が読み取れる。私たち大人は、子どもたちが騒音に囲まれた環境で勉強している状況を変えないと行けない」と指摘。

 その上で「実態を詳細に把握するため、今後宜野湾全域を対象にしたアンケートを実施する必要がある」と強調した。