キングス、連勝逃す Bリーグ第16戦


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 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングス(西地区3位=8勝7敗)は20日、愛知県体育館で名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(同2位=9勝6敗)と第2戦(今季第16戦)を行い、70―78で敗れた。

 第1クオーター(Q)から互いに点を取り合った。キングスはルーキーの田代直希が3点弾を沈めるなど力を発揮。アンソニー・マクヘンリーはインサイドで点を重ねて39―36で前半を終えた。第3Qも接戦になり、第4Q終盤まで1点を争う接戦となった。しかしキングスは要所でミスやファウルが出て白星を逃した。

 キングスは23日、沖縄市体育館に京都ハンナリーズを迎えてホーム戦を行う。(観客4631人)

名古屋D 10勝6敗
78―70(18―22,18―17,19―17,23―14)
キングス 8勝8敗

◇最後は我慢比べ

 伊佐勉HC(キングス)の話 最後は我慢比べになって名古屋に勝ちを譲ってしまった。名古屋の守備のプレッシャーがきつく、思うような攻撃ができなかった。こちらの体力が落ちたところで名古屋にやられた。アウェーの2連勝は難しい、とあらためて分かった。

◇逆転チャンス手放す/最終盤で不要なファウル

 またも接戦をものにできなかった。第4Q残り29秒でキングスが追い掛けるのは3点。逆転につなげることも可能な時間と点差で、キングスのボールで試合が始まった。しかし、ここでキングスは不要なファウルを犯す。キングスの累積ファウルが五つを超えていたため、相手に2本のフリースローが与えられ、勝負はほぼ決した。

 両チームのリードが19回も入れ替わる一進一退の攻防だった。キングスは岸本隆一や喜多川修平に加えて、「ルーズボールを攻守で意識した」と言う田代直希が力を発揮。試合序盤から続くクロスゲームで踏ん張った。

 マクヘンリーは積極的にリングに向かって点を重ね、何度もチームを鼓舞した。2点を追い掛ける第4Q残り1分20秒には岸本が3点弾を沈め、しぶとく食らいついた。しかし勝負どころの攻撃機会を得点に結び付けられず、マクヘンリーは「勝てるチャンスはあった」と悔やむ。

 試合では簡単なシュートを落としたり、トラベリングを繰り返したりと、プロ選手としてお粗末なプレーも続出した。マクヘンリーは「次のゲームに向けて努力して結果につなげる」と誓う。

 ミスを減らせず、接戦も落とす勝負弱いチームから脱却しなければ、キングスの上位浮上は厳しくなる。