キングス敵地で連勝 Bリーグ第21戦


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 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングス(西地区5位=9勝11敗)は3日、宮城県のカメイアリーナ仙台で仙台89ERS(東地区4位=6勝14敗)と第2戦(今季第21戦)を行い、73―67で勝利した。第1クオーター(Q)からキングスは攻撃面で波に乗れず、シュートが連続で外れて得点が伸びなかった。第2Qは開始から5分以上も無得点に。それでもレイショーン・テリーが中距離のシュートを決め、岸本隆一はブザービーターの3点弾を沈めて前半を31―33で折り返した。第3Qは津山尚大の3点弾などで逆転に成功したが、勢いに乗りかけた場面でミスし、追い上げられた。キングスは最後まで苦しい戦いが続いたものの、ラモント・ハミルトンの得点などで辛くも逃げ切った。キングスは10、11の両日、沖縄市体育館に栃木ブレックスを迎えてホーム2連戦を行う。(観客2418人)

キングス 10勝11敗
 73―67(18―13,13―20,17―15,25―19)
仙台 6勝15敗

◇大きな1勝
 伊佐勉HC(キングス)の話 クロスゲームに勝てたことがチームとして大きな1勝となった。途中で崩れかけた場面でも、選手たちがチームバスケを遂行して勝てた。チームはまだ(勝率が)5割に達してないので、また明日から一つ一つやっていく。

◇ミス多発、課題残す

 互いにミスを繰り返す不安定なゲームで、最後はキングスに白星が転がり込んだ。ターンオーバーの数はキングス14に対して仙台は22。簡単なシュートを決め切れないなど攻撃面の単純なミスも多かった。第4Q残り1分を切ってキングスのリードはわずか2点。それでも試合終了間際に仙台がミスを犯したため、競り合う中、キングスは辛くも勝利を手にした。

 復調の兆しを見せた第1戦と大きく異なり、勝ちはしたものの課題ばかりが浮き彫りになった。

 第1Qからシュートを決められず、仙台を追い掛ける時間が続いた。テリーがインサイドにアタックして逆転に成功しても、第2Qは開始から5分以上も無得点と苦しみ、再びリードを許した。岸本隆一の得点などで主導権を握りかけた第3Qは、畳み掛けたい場面でミスを犯し流れを手放した。

 一方で津山尚大が4本の3点弾を沈めて12得点と爆発したことは好材料だった。加えて、インサイドで相手の外国籍選手を抑え込んだことや、クロスゲームで勝てたことも収穫の一つだ。ハミルトンは「勝負どころで集中してリバウンドを制することができた」と振り返る。

 次週、ホームに迎えるのは強敵の栃木だ。ミスが目立ったこの日のような試合では勝利は困難で、次戦に向けた修正は不可欠となる。