デイゴスV、1部昇格 女子サッカー九州リーグ


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 女子サッカーの九州リーグ2部最終戦は11日、福岡県内で行い、県勢は琉球デイゴスが5-0で九州共立大に勝利、ヴィクサーレ沖縄FCナビィータも5-1で東海大付福岡高を下した。デイゴス、ナビィータ、東海大付福岡高は6勝1敗で並んだが、得失点差でデイゴスが優勝し、2位の東海大付福岡高とともに来季の1部昇格を決めた。3位のナビィータは来年1月22日の入れ替え戦に挑む。

◇青島雅活躍2得点

 琉球デイゴスがリーグ最終戦で九州共立大を5-0で圧倒し、来季の1部昇格を決めた。

 一つ前の試合でヴィクサーレ沖縄FCナビィータが首位を走る東海大福岡高を5-1で下した。前日同校に敗れて2位に後退したデイゴスに、トップを奪い返すチャンスが巡ってきた。気持ちを切り替えた選手ら。「自分たちらしい、見ていてわくわくするサッカー」(八木秀一監督)を目指し、イレブンが躍動した。

 MF青島雅が2得点を挙げる活躍で引っ張った。前半12分、サイドからのスローインを受けたMF渡邉樹里がドリブルで突破して攻撃の起点をつくり、MF山崎江梨香の先制ゴールにつないだ。同34分には青島が真正面から2点目。青島は後半20分にもこぼれ球を押し込んで2得点した。途中出場したDF柳沼真歩も後半17分、右サイドから走り込んでゴールを奪った。5点目はFW久志美野がフリーキックから直接ゴールを狙って決め、完勝した。

 八木監督は「サポーターや県民の皆さんに優勝の報告ができるのを誇りに思う。1部リーグでもデイゴスらしいサッカーを発揮したい」とコメントした。

※注:柳沼真歩の「柳」は木ヘンに「却」の「去」が「タ」

◇ナビィータ3位で入れ替え戦へ望み

 ヴィクサーレ沖縄FCナビィータは東海大付福岡高に5―1で勝ち最終戦を終えた。11月のチャレンジリーグ入替戦予選への挑戦に敗れた気持ちのまま臨んだ琉球デイゴス戦(11月20日)に敗れた。リーグ最終盤は、その一連の悔しさを逆に「ばねにしてきた」(國吉篤史監督)。前日の九州共立大戦の7点を合わせ2試合で12得点の猛攻で、1月の1部リーグ入れ替え戦へ望みをつないだ。

 東海大付福岡高はデイゴスが前日に完敗した相手だったが、寄せ付けない完勝だった。前半9分、DFジュリアナ・カルドソが頭で合わせ先制。36分にはFWジョバーニャ・カンポスが突破したボールを受け、相手GKと1対1となったDF比嘉千尋から横に渡されたパスをFW永石珠璃愛が鮮やかに流し、値千金の2点目。相手の気勢をそいだ。後半1分にはFW與那覇璃音がクリアボールからのスルーパスをゴールに沈めた。

 この日も1点を決めたジョバーニャはリーグ暫定1位の12得点で終えた。ヴィクサーレは、18日に決まる1部リーグ6位チームと来年1月22日に入れ替え戦を行う。國吉監督は「今季の練習の成果を存分に出した。次につながる内容だった」と1部昇格に期待した。