陸の放射能「通常」 防衛局調査 海水と砂を採取 


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
沖縄防衛局職員が立ち会う中、オスプレイの墜落現場の浅瀬から採取した砂を回収する同局委託の調査会社の職員ら=23日午前、名護市安部

 【名護】沖縄防衛局は23日、名護市安部のオスプレイ墜落現場の水質や底質の調査を実施した。防衛局の委託を受けた環境調査会社が潜水して海水を調査項目別に容器を小分けし、計17~18リットルをくみ上げた。海底の砂もそれぞれ採取した。持ち帰って分析し、結果は約1カ月後に出るという。また、墜落現場の空気中や岩礁で放射線量を測定し、陸域については通常の基準値内との結果が出た。

 調査は同日午前8時ごろから同10時半ごろまで行われた。立ち会った沖縄防衛局業務課の藤日佐秀課長は「あと1回は調査をしたい。漁協や県の意見も聞いて場所などを検討したい」と語った。

 国へ環境汚染調査を求めていた安部区の當山真寿美区長も立ち会い、取材に「対応してもらったのは良かった。(結果を)早めに報告してほしい」と語った。(古堅一樹)