オスプレイつり下げ訓練 区域外「確認できず」 政府が答弁書


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 【東京】政府は20日、米軍普天間飛行場所属の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが今月上旬、米軍キャンプ・ハンセン周辺の民間地上空でつり下げ訓練を目撃されたことに関し「米軍施設、区域の外部を飛行したか否かについては確認できず、答えることは困難である」とする答弁書を閣議決定した。仲里利信衆院議員(無所属)の質問主意書に答えた。

 民間地上空でつり下げ訓練が目撃されたのは今月6~8日の三日間。沖縄防衛局による抗議の翌日にも米軍が訓練を実施したことに対しては「米軍は日米安保条約の目的達成のため、能力を維持するための訓練を行う必要がある」と容認する姿勢を示した。

 一方で「米軍が航空機運用にあたり、わが国の公共の安全に妥当な考慮を払うのは当然だ」として、住宅地上空の飛行を避けるなど「周辺住民に与える影響を最小限にとどめる」ことを求めたとした。