キングス、北海道に快勝 98―79 Bリーグ


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 プロバスケットボールBリーグの琉球ゴールデンキングス(西地区5位=11勝16敗)は30日、北海道の北海きたえーるでレバンガ北海道(東地区5位=7勝20敗)と今季第28戦を行い、98―79で勝利した。

 第1クオーター(Q)のキングスはミスが続いて波に乗り切れなかったが、岸本隆一がチームを引っ張ってリードを奪った。第2Qは田代直希や津山尚大ら若手が得点に絡み、48―41とリードを保って前半を終えた。第3Qは互いに点を取り合う接戦になったが、キングスは第4Qに攻撃が爆発。ラモント・ハミルトンがインサイドで力を発揮し、岸本は速攻や3点弾で加点しリードを大きく広げていった。

 北海道との第2戦は31日午後3時から同会場で行われる。(観客3608人)

キングス 12勝16敗
 98―79(21―19,27―22,25―27,25―11)
北海道 7勝21敗

◇流れるような攻撃光る 堅守起点に主導権

 キングスの流れるような攻撃が光った。5点リードで迎えた第4Q。コートに立つキングスの選手は足を止めず、ボールをうまく共有しながら北海道のリングに迫った。ハミルトンのインサイド、岸本隆一のアウトサイドとバランスよく攻め立て、一気にリードは二桁に。主将の岸本は最後までチームを引っ張り、「今日はいい仕事ができた」とうなずいた。

 攻撃に勢いを与えたのは持ち味の堅守だった。北海道の選手をぴったりとマークし、相手の狙い通りの展開に持ち込ませなかった。北海道に難しいシュートを打たせると、リバウンドも確実に拾い、第4Qは開始から5分近くも無失点で切り抜けた。

 前半から喜多川修平や金城茂之ら先発メンバーのファウルがかさむなど、苦しい時間帯もあった。それでも田代直希や津山尚大、渡辺竜之佑らベンチから送り出された若手がチームを支えた。18得点と大暴れした田代は「前半からシュートが当たっていて後半も気持ち良くプレーできた」と達成感をにじませた。

 厳しい守備から攻撃につなげるキングスらしいプレーで快勝し、今後のリーグ戦に向けて光明が差した。31日は年内最後の一戦となる。岸本は「今日以上のゲームをする」と2016年を白星で締めくくることを誓った。

◇練習成果、選手が遂行
 伊佐勉HC(キングス)の話 練習でやってきたことを選手が遂行して内容も伴ったことが良かった。数試合前まではオフェンスが単発だったので、粘り強くチームでシュートを打つようにした。次が年内最後の試合なので、もう一度、正しくプレーをしたい。