社会

自治権強化35%望む 「現行通り」半数割る 琉球新報県民意識調査

 沖縄の県民像やその変化を探るため、琉球新報は昨年10~11月、県民意識調査を実施した。調査は2001年、06年、11年に続き4回目。「今後の日本における沖縄の立場をどうすべきか」という質問に「現行通り、日本の一地域(県)のまま」と答えた人が前回から15・7ポイント減って半数を割り、46・1%となった。一方で独立を含め、内政、外交面で沖縄の権限を現状より強化すべきだと考える人が計34・5%に上った。沖縄の自治に関する権限を現状より強化すべきだと考える層が3分の1を超え、現状を支持する層に迫った背景には、基地問題で沖縄の民意が政府に聞き入れられないことへの不満があるとみられる。




 しまくとぅばを「聞くことも話すこともできる」と答えた人は3・5ポイント減って41・2%となり、20代は7・5%で1割を切った。

 沖縄の近現代の重要な出来事は「沖縄戦」が前回までと同じく最も多かったが、初めて半数を下回って45・7%となった。

 沖縄の自治の在り方について「現行通り」以外の回答は「沖縄関係予算の編成権を持つなど内政上の権限を強化した制度(道州制の沖縄単独州、自治州、特別県制など)を取り入れるべきだ」が17・9%、「内政上の権限を強化し、さらに外交・安全保障に関しても沖縄側が政府と同等の権限を持つ連邦制にすべきだ」が14・0%。「独立すべきだ」は2・6%だった。

 社会・政治意識について「気になる問題」は「所得の低さ」が53・8%、「基地問題」が46・2%と続いた。基地問題が2番目に高くなったのは前回調査の11年に続いて2回目。米軍基地は「撤去」「縮小」を求める人が計60・5%となった。自衛隊基地は「現状規模」「拡大すべきだ」が計52・8%となり、容認する人が初めて半数を超えた。

 沖縄県民であることに誇りを持つ人は「とても」「まあ」を合わせて86・3%、沖縄の文化・芸能に誇りを持つ人も同様に95・6%を占め、ともに前回と同様に高い傾向だった。生活の満足度は70・9%に達したが、現在の悩みについて最も多い38・6%が「収入・所得」と答えた。

◇調査の方法
 調査は県内41市町村を5地区に分類し、人口比に応じた割合で55地点を抽出するエリア・ランダム・サンプリング法で実施。昨年10月15日~11月25日、各地点の対象世帯を調査員が訪問し、面接で20歳以上の1047人から回答を得た。

英文へ→Ryukyu Shimpo survey reveals 35% of Okinawans favor increased autonomy, less than half support status quo