地域

「感謝」に思い込め 新成人・宇良さん 支え、書で恩返し

真っ赤な文字に「感謝」の気持ちを込めた宇良樹希さん=6日、名護市民会館

 【名護】8日に行われた名護市成人式の会場、名護市民会館の入り口に縦2メートル、横2・4メートルの紙に書かれた「感謝」の文字が飾られた。書いたのは、四国大学(徳島県)の書道パフォーマー「かぜまーる」の一員で名護市出身の新成人、宇良樹希(たつき)さん(20)だ。

 2015年に大学の仲間4人と北海道の方言「かぜる」(仲間に入れる)と「ゆいまーる」を組み合わせ名付けた「かぜまーる」を結成。大きな紙に大筆で文字を書く書道パフォーマンスで注目を集めている。今年も徳島県立図書館100周年記念行事やチャレンジとくしま芸術祭など五つのイベントの出演が決まるなど引っ張りだこだ。

 宇良さんが書道を始めたのは羽地小2年生の時。羽地中1年生の時には、書の甲子園といわれる「成田山全国競書大会」で読売大賞に輝き、中国に派遣されるなど成果を残してきた。書道文化学科のある四国大学に進学し、現在2年生だ。

 書の依頼を受けて、思い付いた言葉は「感謝」。「大好きな地元で育ち、仲間家族、そしてあなたがいたから今がある」と書き添えた。1回で仕上げ「満足」と笑顔を浮かべる。

 「自分の好きな書道を思い切りさせてもらっているのは、地元のみんなの支えがあったから。新成人としての感謝の気持ちを赤い字に込めた」という宇良さん。卒業後は地元名護市で書道の先生になるのが夢だ。「大人になったからには、自分で道を切り開いていかなければいけない。書道で地元に貢献したい」と新成人の抱負を語った。
 (宮城久緒)