キングス連敗 Bリーグ第36戦


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 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングス(西地区5位=15勝20敗)は5日、神奈川県の横須賀アリーナで川崎ブレイブサンダース(中地区1位=30勝5敗)と第2戦(今季第36戦)を行い、76―87で敗れて2連敗となった。

 第1クオーター(Q)はレイショーン・テリーや田代直希が攻撃を引っ張って善戦したキングスだったが、第2Qに入るとシュートを決められず、一気にリードを広げられた。34―47で迎えた第3Qは攻守で崩壊した。リング下の簡単なシュートを落とし、川崎に何度も速攻を決められた。川崎が控えメンバーを投入した第4Qに追い上げたが、勝利は遠かった。

 キングスは18、19の両日、沖縄市体育館にサンロッカーズ渋谷を迎えてホーム2連戦を行う。
(観客2021人)

川崎(31勝5敗)
87―76(25―20,22―14,29―13,11―29)
キングス(15勝21敗)

◆プレーさせてもらえず

 伊佐勉HC(キングス)の話 昨日、今日の試合を通じて自分たちのプレーをさせてもらえなかった。ただ、ハードにプレーし続けることでリーグナンバーワンの川崎とも戦えることが証明できた。最初からハードにプレーして、それを継続できないといけない。

◆第4Q猛攻も勝利遠く

 あまりにも遅すぎる猛攻だった。29点を追い掛ける第4Q、川崎がコートに送り出したのは控えメンバー中心の日本人5人。対するキングスは外国籍選手2人を含む主力メンバーで挑んだ。明らかにキングス有利のこの状況で、岸本隆一やテリーの3点弾で追い上げた。川崎が主力を戻した後も勢いは続き、一時は7点差とした。しかし反撃もそこまで。第3Qまでに背負った点差は重く、勝ちを意識して油断した川崎を焦らせるのがやっとだった。

 第1Qは勢いがあった。2日連続で先発起用された田代直希が2本の3点弾を沈め、岸本はアシストで仲間を生かした。第2Qの開始直後に田代がレイアップを決めたが、その後は得点が止まった。気づくと川崎に2桁まで差を広げられ、岸本の得点で食らいついても流れは戻せなかった。

 第3Qはキングスが得意とする堅守と速攻を川崎にやられ、打つ手がないまま30点以上のリードを許した。同じBリーグ1部のチームと思えないほどの力量差で突き放された。

 最後にキングスらしい積極性を見せたのは収穫だが、田代は「第4Qから始めるのは遅い」と言う。岸本も「もっと早い段階から遂行レベルを上げる必要がある」と強調。課題と収穫を手にした川崎戦を力に変えて、キングスは次戦に突き進む。