飲食20店、沖縄展開へ 年内1号、600人雇用も ルフトHD(東京)


この記事を書いた人 平良 正
飲食事業の県内計画について語る南原竜樹社長=6日、豊見城市瀬長のルフト・トラベルレンタカー本社

 県内でレンタカー業や医療・介護のアウトソーシング業をグループで営んでいるルフトホールディングス(東京、南原竜樹社長)が、グループの飲食部門で展開しているミシュラン二つ星のフレンチレストラン「ドミニク・ブシェ」をはじめとする4ブランドを、2020年度をめどに県内に20店舗オープンさせる計画を立てている。年内にも1号店を設置する考え。これに伴い600~700人を新たに雇用する考えで、グループでの県内の雇用は千人以上になる見通しという。

 グループの飲食部門ではドミニク・ブシェをはじめすし店の「龍尚」「向月」、焼き鳥店の「龍星」などを展開している。現在、1号店の開店に向け、既存の飲食業者と連携するなどの方策を検討中だという。1号店としてどのブランドを出店するかは場所に応じて適否を判断する。

 南原社長は「沖縄は出生率の高さやインバウンド(外国人訪日客)が増加していることなど、外食産業が伸びる可能性が高い。年内に1号店の出店を目指し、東京オリンピックがある2020年までに20店舗ほど展開したい」と飲食部門進出の狙いを語った。

 雇用に関しては現在、レンタカー部門で約160人、医療部門で約250人が働いており、飲食部門を展開することで千人以上を目指す。南原社長は「沖縄は地の利、ロケーションなど、ここにしかないものがある。魅力のある地域で商売をさせてもらう中で、雇用を通じて微力だが沖縄に貢献したいとの思いがある」と語った。