オレンジレンジ、原点の地でツアーファイナル 熱く激しく


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 沖縄市出身の5人組バンドORANGE RANGE(オレンジレンジ)の15周年記念ライブ「ORANGE RANGE LIVE TOUR 016―017~おかげさまで15周年! 47都道府県 DE カーニバル~」のツアーファイナルが20日、沖縄市民会館であった。HIROKI、RYO、YAMATO、YOH、NAOTOの5人が結成後最初にライブをした思い出の場所で、バンドの歩みを振り返りながら歌った。

最初にライブをした思い出の地で歌うオレンジレンジの(左から)HIROKI、YAMATO、RYO=20日、沖縄市民会館

 幕開けの曲は「以心電信」。イントロが始まると同時に観客は立ち上がり、歓声を送った。CM曲にも使われた「ロコローション」では、ボーカルの3人それぞれが観客にマイクを向けながら一緒に熱唱し、活気あるパフォーマンスを見せつけた。

 「上海ハニー」ではNAOTOの激しく攻め立てるギターとYOHの引き立つベースでボーカル3人をあおった。クライマックスでは会場全員でカチャーシーを踊り、ファンを楽しませた。

 アンコールでは突然MONGOL800が登場。会場の熱気は最高潮となった。昨年出したアルバム「縁盤」でコラボした「以心電信」を上江洌清作(キヨサク)らと熱っぽく歌った。キヨサクは「レンジ15周年おめでとう」と激励した。

 バラード曲「花」が流れると、RYO、HIROKI、YAMATOのしっとりとした歌声がホールに響き渡り、涙を浮かべながら聴き入る観客もいた。

 最後は「お願い!セニョリータ」でメンバーと観客が一体となってにぎやかに締めくくった。RYOは「本当に来てくれてありがとう。これからもオレンジレンジはみんなにたくさんのメッセージを届けるからさあ」とメッセージを送った。

 2月に東京・日本武道館でもライブを成功させ、ツアーの締めくくりに原点の地を選んだ5人。「結成後初めてライブをした場所」という熱い思いが随所に感じられた。(金城実倫)