シークヮーサーで化粧品 琉球ボーテ新設 残さからエキス


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シークヮーサーの残さから抽出したエキスなどの原材料を化粧品製造に活用する琉球ボーテの島田邦男社長=25日、琉球新報社

 沖縄県産シークヮーサーの残さから抽出したエキスなどを化粧品製造に活用する琉球大学認定のベンチャー企業、琉球ボーテ(西原町)が26日に設立される。東京農業大学客員教授の島田邦男氏が社長に就任。原材料を提供するバイオ企業の沖縄リサーチセンター(うるま市、禹済泰社長)が開発したエッセンシャルアロマウオーター(芳香蒸留液)やエッセンシャルオイルなどにもシークヮーサーを活用し、産学連携で事業展開していく。

 島田氏によると、シークヮーサーの果皮から抽出した蒸留液は国内初という。

 琉球ボーテは今後県内外からの化粧品製造を受託する。初年度の売り上げは1千万円を目標とし、2022年までに年間5億円を目指す。

 シークヮーサーの果皮から抽出した高濃度のノビレチンエキスに美白効果があるほか、エッセンシャルアロマウオーターは保湿効果がある。

 25日、琉球新報社を訪れた島田氏は「今後東京や大阪へ積極的に原材料を販売し、沖縄の経済振興に貢献していきたい」と述べた。

 同社は5月25日午後1時から化粧品の基礎知識や委受託製造などについてセミナーを琉球大学地域創生総合研究棟で開催する。参加無料で、定員30人。問い合わせは島田氏(電話)090(5587)2800。