【東京】5月20日の世界タイトル戦(東京・有明コロシアム)に臨む、プロボクシング・東洋太平洋(OPBF)フライ級チャンピオンの比嘉大吾(21)=宮古工高卒、白井・具志堅スポーツジム、12戦12勝(12KO)=が28日、琉球新報の取材に応じた。比嘉は「沖縄から世界チャンピオンになる」などと語り、所属ジム会長で元世界チャンピオンの具志堅用高氏と同じ21歳でのタイトル獲得に意欲を見せた。比嘉はWBC世界フライ級チャンピオンのファン・エルナンデス(30)=メキシコ、36戦34勝(25KO)2敗=と対戦する。
◆状態良好「KO狙う」
―現在の状態、トレーニング内容は。
「状態はすごくいい。(今月上旬の)合宿では走り込みを中心にトレーニングした。今はスパーリングを中心に力を入れている」
―対戦相手の印象は。
「まさにメキシコの選手らしい、うまいアウトボクシングをしてくる。リズム感、パンチ力があり、フェイントも多用してくる。キャリアもあるベテランで、今までで一番の相手だ」
―警戒すべき点は。
「角度のある左のパンチは要注意だ。近距離でのアッパー、離れた時のロングのパンチは気を付けないといけない」
―どのような戦い方がチャンピオンにつながるか。 「攻めるボクシングだ。いつも通りの攻めるスタイルで、あとはリングに立って対処していく」
―具志堅氏が世界王者になった時と同じ21歳で挑戦する。意識は強いか。
「同じ21歳で取りたい。会長とそのことについて話したことはないが、期待に応え絶対にタイトルを取る」
―これまで12戦を全てKO勝ちだ。KOを狙うか。 「もちろん、チャンスがあればKOは狙う。ただ、一番は世界を取ることだ」 ―県民へ意気込みを。
「自分の攻めるスタイル、負けん気は宮古工高時代に培った。沖縄はスポーツが盛んで、試合を見てボクシングをやりたいと思う人が増えるとうれしい」
「地元から世界チャンピオンになることは大きい。沖縄のためにやるという気持ちはある。沖縄生まれですから」
(聞き手・当山幸都)