拍手万雷、興奮の指笛 第107回春の全島闘牛


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観客席に迫るほど、勢いのある闘いを楽しむ闘牛ファン=14日、うるま市石川多目的ドーム(具志堅千恵子撮影)

 【うるま】精鋭牛や人気花形牛、ベテラン牛らが熱い戦いを繰り広げた第107回春の全島闘牛大会。相手の眉間を目掛けて角を打ち込むワリが決まると「ガッ」という音が会場に響いた。750キロから1150キロまでの巨体の闘牛同士が力強い押し合いを見せ、会場を沸かせた。片方の牛が戦意を失って勝負が決すると、両牛の奮闘に会場を埋め尽くした観客からは指笛や拍手が送られた。

 全島一を決める無差別級は5連勝中の仲村☆元帥が体重差を生かし、新王者に輝いた。牛主の仲村盛順さん(60)は「生後8カ月から育ててきた思い入れのある牛。最高の気分だ。10連勝を目指したい」と涙した。

 5年連続中量級全島一だった闘将ハヤテを下した辺土名牛志の牛主辺土名朝也さん(38)は「言葉にならないくらいうれしい。角が短い分、真っ向勝負で記憶に残る試合をしていきたい」と話した。

 軽量級は琉神一輝が開始早々に激しい押しを見せて古堅モータース迎撃號を圧倒し、21秒で勝利。初防衛に成功した。

※注:仲村☆元帥の☆は○の中に自
※注:辺土名牛志の志は○の中に志