沖縄県宜野湾市野嵩の緑ヶ丘保育園のトタン屋根にプラスチック製の筒が落下した事故について、沖縄県が米軍普天間飛行場に近い市野嵩に設置している静止画のカメラと騒音測定局に、落下した同時刻に、2度の衝撃音と米軍の大型輸送ヘリコプターCH53とみられる画像が記録されていた。
県の大浜浩志環境部長が、8日の県議会本会議で西銘啓史郎氏(沖縄・自民)の一般質問に答えた。
大浜部長は7日午前10時16分19秒の映像で、CH53とみられる物体が確認できたほか、その直後に野嵩の測定局から40メートル離れた地点で2回の衝撃音を拾ったとし、環境部としては「(米軍機の)落下物の可能性があると認識している」と述べた。
県の担当者によると1度目の衝撃音から約8秒後に、2度目が記録されていた。静止画には筒が落下している瞬間などは写っていないがヘリコプターは写っており「静止画の画像と騒音測定に記録された飛来音を検証する限り、CH53の可能性が高い」(県の担当者)という。県環境保全課は1988年から米軍普天間飛行場周辺の4カ所で静止画と騒音の定点測定を実施している。