今年の沖縄県内成人1万6482人 昨年比698人減


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 沖縄県によると1997年4月2日~98年4月1日生まれの県内の新成人は、前年同期と比べ698人少ない1万6482人となる。内訳は男性8493人、女性7989人。7日には那覇市や本部町、読谷村など県内21市町村で成人式が開かれる。県青少年・子ども家庭課によると、新成人が最も多いのは、那覇市で3373人、次いで沖縄市1604人、うるま市1405人と続く。少ないのは渡名喜村で2人、粟国村7人。成人式は、1日の伊平屋村など離島を皮切りに、各市町村で開かれている。

■元ALT、教え子祝福 5年越し約束果たす/伊江

5年ぶりに新成人と再会を果たしたベアードさん(前列中央)=4日、沖縄県伊江村農村環境改善センター

 【伊江】4日に沖縄県伊江村で行われた成人式で、5年前の約束を果たした人物がいる。2012年8月から2年4カ月間、伊江村内3学校で外国語指導助手(ALT)を務めたコーリー・ディビス・ベアードさん(27)=米国ミネソタ州出身=だ。成人式で教え子たちを祝福するという約束を果たすため、会場の村農村環境改善センターを訪れ、5年ぶりに再会した。

 ALTとして伊江村に赴任し、最初に出会った当時の中学3年生たちに「島に赴任して不安だったが、皆さんの頑張っている姿を見て自分も頑張れた。君たちが成人式を迎えたときは必ず会いに来る」と約束した。

 その後、在日米大使館で通訳や翻訳などの職務に就き、現在は東京大学大学院で勉学に励んでいる。

 会場ではベアードさんに新成人たちが駆け寄り、思い出話に花を咲かせたり、記念撮影をしたりした。喜屋武れいみさんは「約束を果たし、会いに来てくれてうれしい。当時は海外留学の相談に乗ってくれ、お世話になった」と再会を喜んだ。

 ベアードさんは「立派に成長した姿に驚いた。常にチャレンジ精神を持ち、皆が幸せになってほしい」とエールを送った。(金城幸人通信員)