米軍横田基地(東京都福生市など)に滞在している米空軍の輸送機CV22オスプレイ3機が4日午後、沖縄県の米軍嘉手納基地に相次いで着陸した。CV22オスプレイが沖縄県内に飛来するのは初めて。
CV22の1機目は午後2時41分、2機目は同51分、3機目は午後3時半ごろに着陸したのが確認された。
CV22は4日午前、5機が横田基地から離陸したが、嘉手納基地に着陸が確認されたのは3機。4日午後3時ごろ、奄美空港(鹿児島県)に在日米軍所属とみられるオスプレイ2機が緊急着陸した。横田基地から飛び立った残り2機とみられる。
小野寺五典防衛相は4日午後、会見し、奄美空港に着陸したCV22のうち1機に何らかのトラブルがあったため、同空港に着陸したことを明らかにした。詳細については確認中としている。奄美空港への緊急着陸で民航機への影響や被害などは「生じていない」とし、「防衛省として現地に職員を派遣し情報収集に当たっている」と説明した。
北谷町には、オスプレイ着陸後の午後2時50分ごろ、沖縄防衛局からメールで連絡があった。メールでは「午後2時40分ごろ、オスプレイが嘉手納基地へ着陸したのを確認した。ほかの地域へ向かうため経由しただけ」と説明しているという。
機体数や滞在日数は明かしていない。沖縄市と嘉手納町も同時刻、防衛局から連絡があった。
5機のCV22は今年夏にも横田基地に正式配備される予定になっている。【琉球新報電子版】