自衛隊機管制違反に抗議 民間専用化は否決 那覇市議会


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那覇空港で航空自衛隊F15戦闘機2機が管制官の指示を認識せず、滑走路に進入した問題で抗議決議を可決する那覇市議会=25日午前、那覇市議会

 那覇市議会(翁長俊英議長)は25日午前の本会議で、那覇空港で発生した航空自衛隊F15戦闘機による管制違反に抗議し、原因究明と再発防止策を求める意見書と抗議決議を賛成多数(賛成23人、反対16人)で可決した。

 管制違反に抗議し那覇空港の民間専用化を求める意見書は賛成少数(賛成18人、反対21人)で否決された。

 可決された意見書と抗議決議では、奥間亮氏(自民)と上里直司氏(なはの翼f協働)が提案。「重大インシデントが市民、県民、観光客などに不安を与える」と抗議し、原因究明と再発防止を求めた。

 自民、なはの翼f協働、公明、維新無所属の会、無所属の会と無所属議員3人が賛成した。

 原因究明や再発防止と共に那覇空港の民間専用化を求めた意見書は、古堅茂治氏(共産)と清水磨男氏(ニライ)が提案。ニライと共産、無所属の会が賛成したが、賛成少数で否決された。【琉球新報電子版】