対馬丸 忘れない 県内小学生が宇検訪問


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対馬丸慰霊碑が建立されている船越海岸を訪れ、戦争の悲惨さを考える沖縄と宇検村の小中学生ら=18日、鹿児島県大島郡宇検村(沖縄県提供)

 「対馬丸」事件を通して、悲惨な沖縄戦の歴史を継承しようと「対馬丸平和学習交流事業」で鹿児島県大島郡宇検村を訪れている県内の小中学生ら30人は18日、同村の小中学生との交流したほか、慰霊碑が建立されている船越(ふのし)海岸を訪れ、事件について理解を深めた。

 参加者は午前中、宇検村の小中学生32人も交えて11のグループに分かれ、戦争についてのグループ討論を実施した。午後はフィールドワークとして、宇検村の小中学生と共に対馬丸慰霊碑のある船越海岸を訪れ、戦争の悲惨さを考えた。

 疎開する学童らを乗せ、1944年8月22日、米潜水艦の魚雷攻撃で撃沈された対馬丸事件では、発生から約1週間後に、船越海岸など宇検村一帯の海岸に生存者や多くの遺体が流れ着いた。