台風で生乳13トン廃棄 沖縄県内12農場、被害177万円


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 沖縄県は22日、台風24号による停電などで県内の酪農12農場で約13トンの生乳が廃棄されたと明らかにした。被害額は約177万円と推定される。南城市や伊江村、南風原町などの農家で停電が発生した。自家発電設備がない農場で、生乳の冷却に必要な温度管理ができなくなったり、乳牛の体調悪化で成分に影響が出たりした生乳を廃棄したという。

 県議会一般質問で、島尻勝広県農林水産部長が大城憲幸氏(維新)に答えた。

 農林水産省は9月末、北海道の地震や台風21号で停電被害があった酪農家への資金支援などを盛り込んだ復旧対策をまとめている。県は同様の支援を国に求め、調整している。

 大城氏によると、県酪農農業協同組合に加盟する58戸のうち56戸で停電した。長い場所では約4日間の停電があったという。