石垣・陸自配備住民投票 署名1万4844筆 有権者の4割に


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住民投票に向けた署名数の報告を受け、歓喜に沸く会場=1日夜、石垣市の大浜公民館

 【石垣】石垣市平得大俣への陸上自衛隊配備計画の賛否を問う住民投票実施に向けて署名活動を展開してきた「石垣市住民投票を求める会」は1日、大浜公民館で署名活動閉幕式を開き、同日午後7時現在の署名数を1万4844筆と報告した。有権者の約4割に当たり、目標の1万筆を大幅に超えた。4日、市選挙管理委員会に提出する。

 署名活動は10月31日~11月30日に行われた。市選管への提出までに重複署名などのチェック作業を進める一方で、署名簿の回収期限は2日までのため、最終的な署名数は増減する可能性がある。

 今後は市選管による署名審査や署名簿縦覧を経て、住民投票条例の本請求の手続きがある。住民投票を求める会は年内の住民投票条例の本請求を目指したいとしており、順調に手続きが進めば条例案を審議する臨時議会が来年1月にも開かれる見通しだ。

 市議会は「国防・安全保障は国の専権事項だ」として、配備計画での住民投票実施に消極的な姿勢を示す中山義隆市長を支持する与党が過半数を占めている。一方で、与党の一部には、住民投票に理解を示す意見もある。

 住民投票を求める会の金城龍太郎代表は「目標を大幅に超え、これだけの市民の思いが視覚で分かる結果となった。議会にはこの思いをくみ取ってくれることを信じ、期待している」と話した。