不発弾処理、始まる 那覇市宇栄原 現地で爆破処理 千世帯、70事業所が避難対象


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那覇市宇栄原3丁目で発見された旧日本軍製砲弾=9日午前8時20分ごろ、同市宇栄原3丁目

 那覇市宇栄原3丁目で発見された不発弾の安全化処理作業が9日午前10時24分に始まった。処理が終了するまでの間は現場から半径300メートル以内が立ち入り禁止となり、交通規制が行われている。通常の安全化処理とは違い、現地で爆破処理を実施する。処理壕を構築した上で、午後2時半ごろに爆破処理を実施する見通し。全体の作業は午後4時までに終了し、その後に交通規制を解除する予定だ。

不発弾の現地爆破の準備を進める陸上自衛隊の不発弾処理隊員=9日午前8時25分ごろ、那覇市宇栄原3丁目

 安全化処理をする不発弾は旧日本軍製20センチ砲弾1発。砲弾は8月20日に発見された。現場から半径300メートルにある約千世帯(約2500人)、約70事業所が避難対象。避難場所は小禄中学校体育館と高良共同利用施設自治会館。

 作業中は県道62号の一部など、対象区域周辺の道路が午前10時から通行止めとなっている。路線バスの系統9番小禄石嶺線と系統11番安岡宇栄原線の運行経路が変更されている。【琉球新報電子版】