防衛局、緑ヶ丘保育園初訪問 米軍機部品落下 防音工事提案


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 【宜野湾】2017年12月に宜野湾市野嵩の緑ヶ丘保育園で発生した米軍機の部品落下事故について、沖縄防衛局の職員が1日、同園に神谷武宏園長と保護者を訪ね、同園の現状を聞き取りした。同局の職員が園を訪問するのは、事故後初めて。事故の調査が進まない中、神谷園長らは再度現場検証をすることや米軍との交渉内容を園に提出することなどを求めた。職員から報告された事故の調査状況に進展はなかった。

 訪問したのは防衛局の伊藤晋哉企画部長ら2人。面談では神谷園長が米軍機が園上空を飛ぶ動画を見せた。神谷園長によると、防衛局から避難所の設置や防音工事などの提案があったという。

 神谷園長は要望書を手渡した。現場検証の実施や米軍との交渉内容の提出のほかに(1)米軍に園上空の飛行禁止を要望すること(2)普天間飛行場周辺の飛行航跡結果図を毎月ホームページで公開すること(3)職員を派遣して園上空を飛び交う米軍機や園児の様子を観察すること―も求めた。