伊丹空港にオスプレイ緊急着陸 普天間基地所属


この記事を書いた人 Avatar photo 米倉 外昭
住宅地上空を頻繁に飛び交う垂直離着陸輸送機MV22オスプレイ=2018年9月、宜野湾市の米軍普天間飛行場

 1日午後1時55分ごろ、大阪(伊丹)空港に米軍の輸送機MV22オスプレイが緊急着陸した。防衛省によると、緊急信号を出していたが、通常通り滑走路に着陸。自走して駐機場に向かった。けが人や機体の損傷はなかった。影響で滑走路が一時閉鎖され、民間旅客機の一部に遅れが生じた。

 防衛省によると、オスプレイは米軍普天間飛行場所属で、山口県の岩国基地から神奈川県の厚木基地に向けて飛行していた。

 在沖米海兵隊は本紙の取材に、パイロットはコックピット内にある警告灯の点灯を確認したため着陸したと説明。「パイロットは訓練された通り最も安全な方法で、天候を考慮しつつ、標準手順に従って機体を着陸させた」と回答した。

 沖縄防衛局は同機の離陸は2日以降とみられるとし、海兵隊に対して安全管理の徹底と追加の情報提供を申し入れたと説明した。沖縄県や宜野湾市には1日午後2時半ごろ、防衛局から連絡があった。

 松川正則宜野湾市長は事実関係を確認中とし、「緊急着陸が頻発し、市民の不安が高まってしまう。しっかり整備してほしい」と安全管理の徹底を求めた。

 普天間飛行場所属のオスプレイは、3月27日に鹿児島県沖永良部空港に緊急着陸したばかりで、県内外で緊急着陸が相次いでいる。