支持拡大に両候補奔走 衆院沖縄3区補選 投開票まで1週間


この記事を書いた人 Avatar photo 大城 誠二
有権者に政策などを訴え街頭演説する屋良朝博氏(左)と島尻安伊子氏=14日午後、沖縄市内

 21日投開票の衆院沖縄3区補欠選挙は14日、告示後最後の日曜日を迎えた。「オール沖縄」陣営が推すフリージャーナリストで新人の屋良朝博氏(56)=無所属、元沖縄北方担当相で新人の島尻安伊子氏(54)=自民公認、公明、維新推薦=の両候補はそれぞれ、沖縄市やうるま市を中心にスポット演説を展開したほか、イベント会場、会合などに繰り出し、有権者に支持を訴えた。

 告示後最初で最後の週末ということもあり、中央政党の幹部らも相次いで来県し、候補者と共に遊説を繰り広げた。

 屋良氏は午前9時前から沖縄市内の住宅地を中心に路上を歩きながら演説を開始。午後には玉城デニー知事や自由党の小沢一郎代表らと合流し、支持を呼び掛けた。

 屋良氏は「記者として長い間、米軍の運用や安全保障の問題を研究してきた。辺野古を埋め立てなくても普天間を返還する解決策を提示する」と強調し、公約の柱に据える辺野古新基地建設阻止を訴えた。

 島尻氏は午前8時半から金武町で開催されたシニアサッカー大会に出席。午後には、公明党の斉藤鉄夫幹事長や西銘恒三郎衆院議員(自民)らと合流し、支持を呼び掛けた。

 島尻氏は「南北格差を解消し、均衡ある沖縄の発展を目指す。現行の沖縄振興で抜け落ちていた『子育て・医療・福祉・介護』の部分に光を当てる」と主張し、子どもの貧困撲滅などを訴えた。