辺野古区民が力合わせハーレー 区外からも30チーム参加


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サバニを漕ぎ、速さを競う人たち=12日、名護市辺野古の松田の浜

 【名護】沖縄県名護市辺野古区のハーレー大会が12日、辺野古松田の浜で開かれた。五穀豊穣(ほうじょう)などを願う「アブシバレー」の一環で区内の10班、区外からは男女約30チームが参加した。参加者は船上から櫂(かい)を力強く漕(こ)ぐ様子を見せ、集まった区民らの声援を集めた。

 昨年度のハーレーが悪天候で中止になったため、2年ぶりの開催となった。区民や区外チームのほか、国立沖縄高専の学生や米軍キャンプ・シュワブの海兵隊員、沖縄防衛局の職員らも参加した。区内の各班対抗では8班が優勝した。職域の部では男子がニライハーリークラブ、女子がYasha Dragons Windが優勝した。

 「辺野古誌」によると辺野古のハーレーは旧来、住民娯楽だった。近年は字主体として各班や職域が競う行事となっている。

 各チームのサバニは浜から漕ぎ出し、海上で折り返して浜まで戻る速さを競った。浜にはテントが張られ、多くの区民らがレースの行方を見守り、歓声を送った。古波蔵太区長は「今年は晴天に恵まれてよかった」と話していた。