沖国大米軍ヘリ墜落から15年


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爆音を響かせながら米軍普天間飛行場に着陸するステルス戦闘機F35B。下に見えるのはCH53Eヘリ=11日午後0時25分、宜野湾市(金良孝矢撮影)

 【宜野湾】米軍普天間飛行場を飛び立ったCH53Dヘリコプターが宜野湾市の沖縄国際大学に墜落した事故から、13日で15年を迎える。普天間飛行場には11日、岩国基地(山口県)所属のステルス戦闘機F35B6機と、普天間所属の輸送機MV22オスプレイ4機が飛来した。普天間飛行場は閉鎖・返還されないまま危険性が残り続け、市民負担は重くのしかかっている。

 事故時、米軍はヘリが墜落した大学の旧本館周辺を封鎖し、大学や宜野湾市関係者、県警の立ち入りを規制。日米地位協定の弊害が浮き彫りとなった。大学は事故を風化させないため13日午後2時から、事故現場のモニュメント前で「普天間基地の閉鎖を求め、平和の尊さを語りつぐ集い」を開く。

 11日確認されたF35とオスプレイは、強襲揚陸艦ワスプで訓練後、飛来したとみられる。F35の6機は午後7時現在、普天間飛行場にとどまっている。普天間飛行場では輸送機UC12W1機がタッチアンドゴーの訓練をする様子もあった。