100歳、軽やか舞 敬老の日 浦添市の又吉さん 知事、市長が祝福


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玉城デニー知事(左)、松本哲治浦添市長(右)と趣味のフラダンスを踊る又吉芳子さん=16日午前、浦添市の自宅

 敬老の日の16日、今年8月に満100歳を迎えた沖縄県浦添市の又吉芳子さんを玉城デニー知事と松本哲治浦添市長が訪ね、祝状と記念品を手渡した。又吉さんは長寿の秘訣(ひけつ)をほぼ毎日通っている太極拳や空手舞踊、詩吟の稽古と好き嫌いをせずに何でも食べることだと言い、「これからも習い事を楽しんで、107歳まで生きた母を超えたい」と抱負を語った。

 早くに夫を亡くした又吉さんは6人の子どもを育て、今では4人の孫と5人のひ孫にも恵まれた。

 長女節子さん(74)によると、おとなしい性格で何も言わずに全ての家事をこなしてきた又吉さんだったが、子ども全員が成人した時に「これ以上食べさせてもあなたたちは大きくならない。明日からは自分たちでやりなさい」と語り、それからは琉球舞踊など趣味を満喫するようになったという。

 この日、100本のろうそくが添えられたケーキ3台を前に、又吉さんは詩吟や太極拳の腕前を披露。バランスを崩すことなく片足立ちする姿に、玉城知事と松本市長は「私たちよりもすごい」「あやかって100歳まで生きたい」と驚きを隠せない様子だった。