「沖縄知ってる」訪日未経験者 台湾77%香港61%


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 日本政策投資銀行は18日までに、アジア8地域の訪日外国人旅行者の意向調査(中間報告)をまとめた。全般では東京―大阪間を周遊する定番(ゴールデン)ルートや北海道への訪問客が多い。そのうち沖縄は中国、香港、台湾からの旅行者を中心に人気が高く、訪日経験のない人への認知度調査では、台湾と香港からが東京などと並んで5位内に入った。一方で「行ってみたい日本の観光地」としては香港で4位となった。

 調査対象は韓国、北京、上海、台湾、香港、タイ、マレーシア、インドネシアの8地域。本年度末までに地域ごとに、持続可能な訪日外国人客受け入れへの提言をまとめる。
 訪日経験のない人への観光地の認知度調査(複数回答)では、台湾で77%が沖縄を知っていると回答。北海道の84%、東京、富士山の79%に次ぐ高認知度だった。香港では沖縄が61%で、北海道、東京、富士山、大阪に続いた。北京と上海での認知度は沖縄は56%だった。沖縄の認知はそれぞれ韓国45%、タイ40%、マレーシア39%、インドネシア33%だった。
 訪日経験者への調査で沖縄を訪れたのは、北京、上海、台湾、マレーシア、インドネシアで10位入りした。
 行きたい観光地で沖縄は、香港の訪日経験のない人で29%おり、東京(42%)、北海道(46%)などに次いで上位4位に選ばれた。訪日経験者(1回)への質問でも香港は24%が沖縄と答え5位だった。一方で認知の高かった台湾では、訪日未経験者の36%が沖縄を選んだが、北海道の66%や東京、大阪の45%に及ばなかった。韓国でも低く未経験者は沖縄は12%、北京と上海でも27%だった。
 調査はインターネットを通じて2012年10月下旬にアジアの各地域から20~59歳の男女500人計4千人に対して実施。韓国と北京ではほぼ半数が訪日経験なし。タイは約7割、マレーシアとインドネシアは8割以上が訪日経験がない。

英文へ→Survey indicates Okinawa’s popularity among tourists from Asia