厚労相にDNA鑑定依頼 ガマフヤー具志堅代表


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田村憲久厚生労働相(左)に遺骨のDNA鑑定を求めるボランティア遺骨収集団体ガマフヤーの具志堅隆松代表(右から2人目)ら=6日午前、参議院議員会館

 【東京】ボランティアの遺骨収集団体ガマフヤーの具志堅隆松代表は6日午前、参議院議員会館内で田村憲久厚生労働相と面談し、西原町幸地などで昨年新たに見つかった遺骨13柱を含む沖縄戦戦没者とみられる遺骨15柱のDNA鑑定を求めた。北海道や愛媛県など県内外から名乗りを上げた50遺族と照合する。

 具志堅氏らによると、田村氏は「技術的に可能ならできる限りの努力はしたい」と述べ、同省が13柱を引き取った。残り2柱は発見場所周辺に駐留した部隊が不明など情報が少ないとして、今回は引き取らなかった。
 幸地は旧日本陸軍第24師団歩兵第22連隊が米軍と戦闘を繰り広げた場所。同隊は北海道や愛媛県出身者が多く、具志堅代表の呼び掛けで愛媛から5遺族、北海道から29遺族が名乗り出た。
 要請後、具志堅氏は「沖縄では毎年100柱以上の遺骨が出る。最終的には鑑定を求める戦没者の遺族すべて対応してほしい」と述べた。【琉球新報電子版】