霞さん(高専)最年少合格 生命情報科学


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生命情報科学の講座を修了した沖縄高専の学生と最年少で試験に合格した霞千明さん(前列左から2人目)=8日、名護市辺野古の同校

 【名護】沖縄科学技術振興センター(比嘉辰雄理事長)が県の補助を受けて進めるバイオインフォマティクス(生命情報科学)人材育成講座で、2年間の講座を修了した国立沖縄工業高等専門学校(沖縄高専)の学生7人への修了証授与式と、過去最年少の16歳で同技術者認定試験に合格した霞(かすみ)千明さん(高専1年)への特別賞授与式が8日、同高専であった。

 生命情報科学は遺伝子情報の分類など、生命科学分野の研究を情報技術を活用して解析する。県は全国の自治体で初めて超高速でDNA配列を読み解く装置(次世代型シーケンサー)を導入している。
 講座を修了したのは座喜味悠介さん(情報工学コース専攻科1年)ら。修了者のうち3人は過去に技術者認定に合格、今回の修了者からも新たに2人が合格した。
 霞さんは夏休みに2週間の集中講義を受講して、学会が主催する技術者認定試験に合格。同試験は大学院生や企業の研究者らが主な対象で、過去最年少(17歳)も沖縄高専学生だった。霞さんは「今回学んだことを生かしていきたい」と抱負を述べた。