県立図書館、ビジネス情報支援 検索機能導入


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市場情報評価ナビ・ミーナで示した1キロメートル圏のマーケットプロフィール

 県立図書館(那覇市、嘉数卓館長)は10日から、県内の事業者や起業予定者のビジネス情報支援としてオンラインデータベース「市場情報評価ナビ・MieNa(ミーナ)」を導入した。

県内外の市町村について、出店希望地域の周辺既存店の事業規模や品目別の購買力評価など商圏特性が分析でき、起業に向けて新規出店場所の選定や市場特性の把握に役立てるという。中国の都市の市場動向なども検索できる。
 ミーナは日本統計センター(福岡県)が国勢調査や独自で収集した情報に基づき開発した。
 国内市場は、県内市町村の1丁目単位の町丁別まで商圏特性を調査できる。指定町丁を中心に半径500メートル、1キロメートル、3キロメートルごとの人口や事業所数など詳細な市場特性が閲覧できる。店舗や候補物件などの周辺市場の特性を他の町丁とも比較できる。
 中国市場については、中国の省別・都市別(全287都市)の規模や成長性などの特性が見られる。
 10日の一般公開に向けて同図書館は9日、県中小企業診断士協会などの関係者に対してデータベース活用セミナーを開いた。嘉数館長は「県民の課題を解決できる図書館を目指し、今後関係団体と連携しビジネスの支援をしていきたい」と話した。日本統計センターによると、全国の図書館3126館のうち、ビジネス支援サービスを実施しているのは205館。