南部の処分場 33年度は八重瀬町に くじで決定


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南城市に続く最終処分場建設地をくじ引きで八重瀬町に決定した6市町の首長=15日、八重瀬町の南部総合福祉センター

 【南部】沖縄本島南部6市町でつくるサザンクリーンセンター推進協議会(サザン協、会長・古謝景春南城市長)は15日、八重瀬町で理事会を開いた。同会ではくじ引きを行い、2033年度に供用開始を予定する一般廃棄物最終処分場の建設地を八重瀬町に決定した。

 サザン協は南城市、糸満市、豊見城市、八重瀬町、与那原町、西原町の6市町で構成。約13年前から最終処分場の建設場所を模索してきた。その結果、18年度の供用開始を目指す最終処分場については、南城市に建設することを決めた。
 昨年12月、南城市への建設が決まった際、6市町は「次期建設地を1年以内に決定する」とした協定書を締結していた。だが、同市に続く建設地は期限となることし12月3日までに住民合意が得られないと判断し、くじ引きにより建設地を決定した。
 ごみ処理施設を既に所有する糸満市と与那原町は、くじ引きを後回しで実施。八重瀬町に続く建設地の順番は西原町、豊見城市、与那原町、糸満市となった。順位に関する協定書は12月2日に締結する予定。
 古謝会長は「順位が決まったからには、粛々と住民に理解を求めることが大事だ」と強調した。南城市に続く建設地となった八重瀬町の比屋根方次町長は「決まった以上、説明会を開催し、住民にしっかり説明したい」と話した。