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県高校新人サッカー 前原30年ぶり頂点

 サッカーの第48回男子・第21回女子県高校新人大会最終日は25日、県総合運動公園陸上競技場で決勝戦を行い、男子は前原が2―1で那覇西を破り30年ぶり3度目の優勝を果たした。女子は美里が2―0で首里に勝利、5年連続5度目の栄冠を手にした。

男子優勝の前原と準優勝の那覇西は、2月に大分県で開催される九州大会に県代表として派遣される。

◆男子・前原 田里「俺たちならできる」 得点と言葉でチームを鼓舞
 エースが放った一発が均衡を破った。後半6分、前原のFW田里駿がペナルティーエリアの外から右足を振り抜くと、ゴールネットが揺れた。「絶対に決めるぞという気持ちだった」。10番を背負うストライカーが先制点をもたらすとチームは勢いに乗った。サイドからパスでつないで相手陣地に切り込み、同24分には田里が再び得点。強敵を撃破し、「勝ちたかったので全力でプレーした」と笑顔がはじけた。
 前半は互いに波に乗れず0―0。前原はパス回しから攻撃を仕掛けたが、連携が取れずにチャンスを逃した。「パスでつなぐサッカーが持ち味だけど前に蹴るだけになっていた」と田里は反省する。ハーフタイムにベンチへ戻ると、運天直樹監督の厳しい言葉が待っていた。「全力でやってるようには見えない」。積み重ねてきた練習の成果を感じられず、運天監督は「あれで負けたら支えてくれた人たちに申し訳ないと思った」と語る。
 指揮官の思いを受け、選手らが奮起した。「プラスの言葉を掛け合って雰囲気を盛り上げた」と振り返る田里は「俺たちならできる」と言って仲間を鼓舞。連続得点で流れを引き寄せ、終盤は那覇西の猛攻をしのいだ。「最後は自分たちのサッカーが見せられた」。達成感をにじませる背番号10は、「九州でも上を目指す」と決意を示した。(平安太一)

◆DF陣粘り猛攻しのぐ 女子・美里
 美里が首里の猛攻をしのぎきった。2―0で迎えた後半は豊富な運動量と速い攻撃でゴールを脅かす首里に対して防戦一方となった。それでもDF陣が踏ん張って得点を許さず、新城舞主将は「今大会は無失点が目標だった。バックのメンバーに感謝したい」と仲間の粘りをたたえた。
 前半は美里のペースだった。開始2分で真鶴紗希が先制点を奪うと、7分に縦のパスを受けた新城がゴール右隅に突き刺して追加点を奪った。「相手守備のラインとキーパーの位置を見て得点できた」と語る新城はその後も攻撃の起点となってチームをもり立てた。
 後半は波に乗れない時間が続き、新城は「あまりボールを回せなかった」と反省する。目標とする県高校総体の頂点を見据え、「パスの精度を上げて、みんなが得点に絡めるようにしたい」と成長を誓った。


那覇西―前原 後半6分、先制ゴールを決めてチームメートと喜ぶ前原の田里駿(右端)=25日、県総合運動公園陸上競技場(花城太撮影)

美里―首里 前半7分、2点目のシュートを決める美里の新城舞


琉球新報