経済

世界的ゲームアプリTENGAMI 東江さん共同開発

東江亮さん

 那覇市在住のゲームクリエイター東江亮さん(39)が開発に携わったゲームアプリ「TENGAMI(テンガミ)」が、今年2月の発売から驚異的な売り上げを記録している。アプリ販売のウェブストア「App Store」のパズル部門では109カ国で1位、全部門の売り上げでも19カ国で1位を達成した。

 「TENGAMI」は色とりどりの和紙を独自の方法で撮影し、ゲームに取り入れた純和風なアドベンチャーゲーム。古代日本神話をイメージした歴史的建造物や桜吹雪などを和紙で表現したほか、ゲーム内に仕組まれた飛び出す絵本のような仕掛けで、世界中のゲームユーザーから高い評価を受けている。ユーザーも子どもからお年寄りまでと年齢層も幅広い。
 東江さんは愛知県出身で、英国のカレッジを卒業後、ゲーム開発大手のレア社(英国)に就職。オンラインゲーム「Xbox・LIVE」のキャラクター制作などを手掛けた。2012年に退職し、帰国。沖縄に住みながら、レア社時代の同僚が設立したインディーズゲーム開発スタジオのニャムヤム社(英国)で、「TENGAMI」の制作を始めた。
 同社を設立した英国人のフィル・トセルさんとドイツ人のジェニファー・シュナイダーさんに東江さんが加わり、3人が中心となってゲーム開発を進めた。カレッジ時代に知り合った沖縄出身の妻理子さんも画像加工などで協力した。
 「TENGAMI」開発の会議はインターネットを使ったテレビ電話「スカイプ」を利用。日本時間の午後8時に連日、スカイプを使って会議をした。東江さんは「ゲーム業界は役割分担がしっかりしている。インターネットなどのインフラが整っていれば、場所を選ばなくなった」と説明する。沖縄を仕事場に選んだ理由については「妻の故郷である沖縄は海もあり、祖父母が一緒に子育てに協力してくれる環境だったから」と話した。
 東江さんは国内外で活動するゲーム開発者の交流活動にも積極的に取り組んでいる。開発者とメディアが情報を共有できるオンラインサイトを開設。インディーズゲームを世に広めたい開発者と企業やメディアとの橋渡し的な機能を狙う。「ゲーム開発には役割があるので、つながりが大切。つながりがあれば、どこにいてもゲームを開発ができる」と話す東江さん。今後も沖縄から世界を舞台にインディーズゲームの開発に取り組んでいく。(佐々木健)
英文へ→Okinawa-based game designer co-develops worldwide bestseller



琉球新報