【中国時報】中国・安徽省 土葬望む高齢者自殺


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 英紙「デーリー・テレグラフ」が5月29日に報じたところによると、中国の安徽省安慶県で今年に施行された土葬禁止令によって、6月1日以降の死亡者は一律で火葬とすることになり、土葬を希望する高齢者10人が5月末までに自殺した。

 自殺したのは70、80代の高齢者。88歳の女性は3回にわたって農薬を飲んだが死ねず、4回目に死亡した。83歳の男性は買い置きしていた自分用の棺おけが切断されたのを見て気絶した。その後、首をつって自殺した。
 同地では「土に戻ってこそ成仏できる」という風習が強く、生前から土葬用の棺おけを買い置きする家も少なくない。市は火葬を徹底させるため、職員を派遣して棺おけを廃棄していた。しかし、自殺の原因は土葬禁止とは無関係だと強硬姿勢を崩していない。