具志堅(玉城)、中学新V2 全国女子中学重量挙げ


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スナッチ、ジャーク、トータルの全てで日本中学新記録を更新した具志堅莉奈(玉城)=22日、岐阜県可児市(田口慎一郎氏提供)

 重量挙げの第13回全国女子中学生選手権大会が22日、岐阜県可児市で行われ、53キロ級の具志堅莉奈(玉城)がスナッチ63キロ、ジャーク71キロ、トータル134キロと、全てで日本中学記録を更新して大会2連覇を飾った。具志堅は前回大会に引き続き最優秀選手賞も受けた。

◆他を寄せ付けぬ圧勝劇
 具志堅莉奈(玉城)は圧倒的な強さだった。スナッチ、ジャーク、トータルで日本中学記録を更新。トータルで2位に46キロ差と、全く寄せ付けない完全優勝で2年連続の頂点に登り詰めた。「今まで練習してきて良かった」。ヒロインは達成感をにじませながら語った。
 試合の入りは万全ではなかった。開始時間が予定より早まって「気持ちの準備ができないまま(試技が)始まった」と言う。それでもスナッチの1本目に選んだのは中学記録(59キロ)を上回る60キロ。「いつも挙げている重量だったので軽かった」とあっさり成功させた。2本目の63キロは「上に挙げる意識が足りなかった」と失敗したが、3本目は修正して同重量をクリア。記録をさらに伸ばした。
 ジャークは「スナッチの時よりも落ち着くことができた」。スナッチで足りなかった「上に挙げる意識」を追求した。3本全てを成功させ「上出来だった」とうれしそうだ。
 セコンドについた屋良博之監督は「スナッチもジャークも軽くやっている感じだった。かなり実力が伸びている」と成長を喜び「東京五輪も狙える」と太鼓判を押した。具志堅は「もっとメンタルを強くして、中学のうちにスナッチ70キロ以上、ジャーク80キロ以上を挙げたい」と新たな目標を見据えた。

▽女子53キロ級
(1)具志堅莉奈(玉城)134キロ=日本中学新(スナッチ63=日本中学新、ジャーク71=日本中学新)