いじめ 傍観しないで 浦添市内PTA役員ら提言


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ラジオ番組に出演した左から梁裕之さん、親盛徳三さん、納屋惠さん、宮城光子さん、樋口泰子さん=9日、浦添市前田のエフエム21

 【浦添】7月に岩手県でいじめを苦に自殺した中学生の事件を受け9日、浦添市前田のコミュニティーFM放送局エフエム21で、PTA関係者ら4人をゲストに招き、いじめについて考える生放送があった。

浦添市内のPTA役員や、児童館の館長ら4人がゲストとして招かれ、納屋惠さんの司会で「周りが関心を持つことが大事ではないか」「傍観者にならず、一歩踏み出すよう大人が変わることも必要だ」などの意見が上がった。
 エフエム21で「居酒屋ボブ」のパーソナリティーを務める納屋さんが企画した。ゲスト出演したのは、浦添市PTA連合会会長で那覇地区PTA連合会の親盛徳三会長(55)、那覇市PTA連合会の樋口泰子副会長(51)、浦添小学校PTAの梁(りょう)裕之会長(44)、浦添市の前田ユブシが丘児童センターの宮城光子館長(41)の4人。
 梁さんはいじめられている子に対して「今は暗黒時代かもしれないが、一生続かないと感じさせること、生きていればいいことがあるということを伝えたい」と述べた。
 また、親盛さんは「家族や地域の大人など、周りが関心を持って子どもを見守るまなざしを持つことが大事ではないか」と語った。
 最近はスマートフォンの無料通信アプリLINE(ライン)などでのいじめがあり「昔のいじめと質が異なる。親が子どもの友人関係を知る親子のコミュニケーションの時間も大切」と樋口さんは指摘した。
 宮城さんは児童センターで「安心して子どもがいられる場所をつくり『見守っているからこっちに来たら大丈夫』ということを伝えている」と報告した。