アラスカ州沖米領海内に中国軍艦 「違法性なし」と米静観


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 【ワシントン共同】米国防総省は4日、アラスカ州沖のベーリング海に展開していた中国海軍の艦艇5隻が一時、同州西方アリューシャン列島沿岸の米領海内を航行したことを明らかにした。5隻は既に領海を出て、この海域を離れたという。

 同省は「国連海洋法条約に沿った行動」だったとの認識を示し、国際法違反はなかったとして静観。同条約は他国の領海内でも平和や安全を害さない「無害通航」であれば航行の自由を基本的に認めている。
 ベーリング海で活動した目的は不明。自国から離れた海域への展開能力を誇示したり、海底資源が豊富な北極海への関与拡大を探ったりする狙いがあったとみられる。
(共同通信)